［富士吉田市］しんたく［勝手な評価：3.7／5］

'16年04月05日

吉田のうどんしんたく馬肉うどん

新倉山浅間公園（あらくらやませんげんこうえん）直ぐ近く

富士吉田市の桜と富士山のビューポイント、新倉山浅間公園（あらくらやませんげんこうえん）直ぐ近くにある、吉田のうどん「しんたく」。
遠方からお越しの場合は、少しだけ奥まった路地を走りわかりにくいかも。
外観は民家そのもの、看板がなければ多分わからないと思います。
駐車場は、5、6台程度のスペースが店の前にあります。

清潔で古い家具のしつらえが美しい

土間の玄関から、数段高くなっている板の間を抜け、畳の客間に進む。4人がけテーブルが8つほどある。古い建物ではありますが、しっかりと整頓され、家具やテーブルなどにこだわり、しっかりと雰囲気を演出している。吉田のうどん店の半分程度はいわゆる民家を改造したものですが、ここほどデザインされた空間はあまり無い。

注文方法は吉田のうどん方式

注文方法は吉田のうどん方式で、卓上の紙にチェックをし、店員さんに手渡す。
今回はサービス天かすもあるので、肉うどんの普通盛りを注文。
ここでは、注文後に麺を茹でるため、5分程度は待つことになるが、作り置きで直ぐ食べられるよりも、少し待ってでも美味しく食べたい。
待ち時間で店の中を眺めていても、煤けた柱や天井なども良い雰囲気だな。

あっさりした醤油、味噌の合わせ汁

運ばれてきたうどんは、器のせいか一般的な吉田のうどんよりも麺もスープも少量に見える。
ただ、この器と盛りの感覚も上質感を演出しているのだとは思いますが。

まず汁ですが、煮干しに鰹かな、薄口だけどしっかりとコクの感じるもので、塩加減も多くない。飲み干しても心配はなさそうです。ただ、やっぱりあと少し汁が多い方が、麺に絡んで美味しくいただけそう。
細切りの煮キャベツはしんなりしているが、歯ごたえは残りとても良いアクセントになっています。
肉は吉田うどんの特徴でもある馬肉を使用しています。柔らかく煮てあり、味付けもあまり濃くなく良い加減です。

腰の強い麺はツルツルした口当たり

麺は、とても強いコシをもつモノだけど、一般的な手打ち麺の小麦感はあまり感じない。最近聞く100%ではなく、機械で練った団子になったものを、手で伸ばす手練りのうどんのように感じました。麺許皆伝（めんきゃかいでん）の麺を硬くしたような歯ごたえと、ツルッとした食感です。
風味もあまり強くなく、量が多くないので何となく味わう前に食べきってしまいました。
一般的な女性であると丁度良いかもしれませんが，男性では普通では物足りないかもしれません。
また、機械で練られたものは手打ちのモノよりも消化が良いのか、粉の量が違うのか、比べると腹持ちは良くないです。そのためなのか夕方にはお腹が空いてきました。
今度は大盛りを注文しなきゃ。

香りよい「すりだね」は絶品

このしんたくで一番のオススメは「すりだね」です。
手製のモノだと思いますが、ゴマや唐辛子の香りが高く、辛さも控えめでうどんに入れてもバランスがくづれない、とても美味しいすりだねです。是非少量からお試しください。

充分に満足できる一品でした

量や麺の食感は少しだけ残念ではありましたが、お店の雰囲気や、しっかりと取られた出汁のコクなど、全体的にはとても満足できる吉田のうどんでした。
県外からお越しの方が食べログなどで評価しているのがよくわかりました。

本当に勝手にですが、富士山ブログスタッフ内の総合評価として5段階で、3.7でした。一度は食べていただきたい、吉田のうどんの一つです。